人から「何を考えているか分からない」と言われる理由を心理面から解説する
こんにちは。
心理カウンセラーの浅野寿和です。
家族からも、恋人からも、職場の人から
「何を考えているか分からない」と言われたことがあって、どうも引っかかっている。
自分では普通に接しているつもりなのに、なぜかそう言われてしまうのはなぜだ?
そんな疑問を抱えておられる僕のブログの読者さんからのご質問に今日はお答えしています。
今日の記事は、「何を考えているか分からない」と言われ、疑問や違和感を持って検索してきた方に向けて、心理的な視点から丁寧に整理していく記事です。
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いただいたご質問はこちら
浅野さんへの質問です。
いつもとても真剣に読ませていただいております。
何故か浅野さんの言われている事には、引っかかる事が何もなく、スルスルと心に効いていきます。
そんな私の心持ちを変えてくださる浅野さんへ相談があります。
身近な人から、‘何を考えているか分からない’と言わせてしまうのはなぜでしょうか。
特にお付き合いしている人なのですが、昔母親にも言われた事がありますし、会社の同僚にも、‘なんか、私生活が謎’なんて事を言われた事もあります。
あまり井戸端会議的なおしゃべりが好きではないので、そのような輪には入らないようにしているせいか、同僚にはそう言われるのかもしれません。
しかし、お付き合いしている人には、オープンな気持ちで接しているつもりなのですが、そのよう言われると、何故なのか分かりませんでした。
傷ついたというよりは、少し驚いた気持ちです。
男性からするとはっきりしたものがあってのことだとは思いますが、私にはどういう事でそう思わせてるのか分からないので、気のつけようもなく、どうしたらいいものかと思ってます。私の周りの女性にも同じような事を言われた人がいるので、珍しいことではないのでしょうか。
男心が分からないということなんでしょうか、、、
よろしくお願いします。
ネタ募集ネーム:匿名希望さん
匿名さん、いつもご覧いただきありがとうございます。
いつも真剣に向き合ってくださっているとのこと、感激です。ありがとうございます。
なにかお役に立てばと願いつつ、では僕からの回答です。
「何を考えているかわからない」と言われる理由を探る
人から「何を考えているか分からない」と言われがちな人にも
いくつかのタイプがあるわけです。
「何を考えているか分からない」と言われやすい人の特徴
- 恥ずかしがり屋さん
- 我慢しいさん(忍耐女子さん)
- 自己表現をあまりしない我が道を行くタイプ
- 相手にどう思われているかを気にするタイプ
- いつも直感で動いているタイプ
- いわゆる感覚派タイプ
ざっくり分けてこういったタイプの方が言われやすいでしょう。
特徴としては、
何かしらの理由で「自己表現」「感情表現」が少なくなるタイプの方といえます。
だから、相手にあなたがもたらしているなんらかの情報が少ない状態である、とは言えそうですね。
だからといってそれがいけないことではないのですけどね。
そもそも、人から「何を考えているか分からない」と言われるとしたら、「相手はあなたに興味がある」という状態なんでしょうね。
相手はあなたのことを知りたい、理解したいと思っている。
しかしなぜか「あなたの考えや思いが伝わっていない」ということのようです。
母親(家族)から「何を考えているか分からない」と言われた場合
昔、母親にも言われた事がありますし
なるほど、お母様からも言われたことがあるのですね?
だとすると、
もしかして匿名さんは「あなたはあまり手のかからない子だった」、
もしくは「本当にあなたには手がかかったわ」と言われた経験ってないでしょうか?
どうやらお母さんから見たあなたは
「あまり多くを求めなかったり、頻繁に自己表現しないタイプ」なのかもしれないなと僕は感じていますよ。
一般的に多くのお母さんは「娘のためになにかしてあげたい」と思うものでしょうからね。
だから、子供が何を求めているかを知りたいものなんでしょう。
お母さんでさえ「あなたは何を考えているかわからない」と思うとしたら
「あなたが何も求めないので、手がかからなかった」
もしくはその逆の
「あなたが何も求めないから、聞き出すのが大変で、まぁ手がかかった」
そんな意見が出てきても不思議ではないんですよね。
それぐらい
「あなたが自己表現を遠慮されてきた?」
「もしかして、人と関わるとき、どこか緊張状態が続いていることはないですか?」
そう僕は思うわけですが、さていかがでしょうか?
恋人から「何を考えているか分からない」と言われる心理的背景
お付き合いしている人には、オープンな気持ちで接しているつもりなのですが、そのよう言われると、何故なのか分かりませんでした。
「私ははオープンな気持ちで接している」という思いは、
きっとその通りなんだと思います。
それはそれでいいんですよね。
ただ、そのオープンになろうという気持ち、
「人のため、相手のため」という形だけになっていないでしょうか?
「オープンでいるつもり」と「本音が伝わる」は別の話
自分より相手のことを優先する人は「人のためのオープンさ」を持つことがありますよ。
ただ、それは相手に合わせているだけ、ということもよくあることで、
自分自身の感情表現が増えているとは限らない場合も少なくないようです。
実は、いつも自分の素直な気持ちを表現せず、内面では緊張していた、なんてこともありえるんですよ。
一般的に
「誰かのためになら頑張れるけど、自分のためには・・・」
と思いやすい方ほど、この傾向を持っているものですけどね。
「相手のために喜ぶ」「相手のためにいい自分でいる」ことはできても、それがあなたの本当に感じている感情として周囲に伝わっていないとき。
周囲から「何を考えているか分からない」という反応が返ってくることもあるのです。
いわば、
相手に合わせることが上手な人が持つ「感覚的な分かりにくさ」
と言えばいいでしょうか?
だからといって、人に嫌われることはないんですが、
周囲の人はもう少しあなたの本音を知りたがっているのかもしれません。
▶関連記事:言いたいことが言えない人の心理と恋愛パターン
感情を出せないのではなく、「出すとマズいかもしれない」と感じている
ただ、もう少し踏み込んでみると、
そこには「自分の感情を出すと、何かが壊れるかもしれない」という”緊張”が隠れていることもあります。
本音を出すと嫌われるかもしれない。
感情を出すと迷惑になるかもしれない。
そうした無意識的な緊張が続くと、心は自然と“安全な立ち位置”に立とうとします。
その結果、
- 無難な表現
- 波風を立てない言葉
- 少し距離を置いた関わり方
を選びやすくなることがあります。
すると、相手から見ると
「何を考えているかわからない」
という印象になってしまうことがあるのです。
▶関連記事:立ち位置のズレとは何か|人は裁かない。でも、悩みの“起き方”は整理する心理学
「何を考えているか分からない」の本当の意味
さて「何を考えているか分からない」という表現に関して、また別の視点で見つめてみましょう。
少し想像してみてください。
あなたが人に「何を考えているか分からない」と伝えるとするならば、それはどんな気持ちで伝えるでしょうか。
(「悪意があって相手をdisるという話」は攻撃なので例外とします)
「相手の気持ちが見えない不安を感じる」
もしくは
「相手の気持ちが見えないことで寂しさを感じる」
そんなときに、伝えたくならないでしょうか?
平たく言い換えれば
「なんだよ、水臭いじゃない。知らない仲じゃないんだから、もっと言いたいことがあったら言ってよ」
のようなニュアンスも含まれることがあるのでは、という話です。
つまり、いいか悪いかの話ではなく、気を使い続けているのはあなたのほうかもしれないですね、という視点。
そんな時、「なんだか、あなたに『壁』を感じるよ」という意味で伝えてくる人もいるかもしれない。
つまり、
何を考えているのかわからないと伝えている相手の感情は、「寂しさ」かもしれない。
・・・そして、知らず知らずのうちに、相手の寂しさとあなたの緊張状態が絡み合ってしまっている。
そう考えることもできそうです。
感情は目に見えませんが、何故か共鳴する作用を持っているもの。
だから、自分だけでなく、周りの人もどこか緊張してしまうことがあります。
すると、相手もどこか落ち着かず、あなたを冷静に見る余裕を失ってしまうこともあるのかもしれません。
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最後に
もし、あなたに「何を考えているのかわからない」と感じている相手は、本当はもっと近づきたいと思っているのかもしれませんね。
少なからず、あなたに興味があるし、心地よい感じで関わりたい、と思っているのかもしれない。
もちろん、そう思わせていることが悪いわけではありませんよ。
ただ、「私ってちょっと遠慮してるのかな?」とか「相手からの好意をブロックしているのかな」といった視点は持ってみてもいいのかもしれません。
そしてよりわかりやすい私になれるなら、きっと周囲との関係も良くなったり、コミュニケーションもうまくいくかもしれませんね。
例えば、
今よりもう少し「自己表現・感情表現」をしてみると、周囲の反応が変わることも多いものですよ。
あら、嬉しい。
やだ、嬉しい。
・・・「嬉しい」ばかり書いて申し訳ないですが、喜怒哀楽を表現すると、分かりやすさは増していきますね。
そう考えると、あなたは人に求められていて、あなたの周囲には、もっと近い距離で関わりたいと思う人がいるのかもしれませんよ?
もう、人気者なんだから♡
こんなまとめでいいですか?すみませんm(_ _)m
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