愛深き忍耐女子シリーズ

「忍耐女子の私」が「役に立ちたいけど立てない男」にできることは、最初から関わらず手放してあげる事しかなかったのでしょうか。

別れた彼はハードワーカーでした。
仕事が行き詰まり、復縁して2年ほぼ音信不通で一般的に付き合っているとはとても言えない状態でした。
「彼女つくれる立場じゃなかった」そう言っていた事もありますが、それでも関係を続ける事を頑張ってくれていたんだと思っています。

仕事の都合とは言え、問題があると一切自分からは関わってこない彼を選び続けてしまう理由が自分にあること。
誰にも頼らず、私を当てにすることもない、そんな彼はすごく孤独なんじゃないか、理解できるのは自分だけだと思っていたのは自分が孤独だから・・すごく理解ができました。

彼といることで自分の寂しさや孤独感と向き合うことができて良かったとは思います。

もう、苦労知らずで愛されてもいいな~って今は思います(笑)

自分は自分で十分なんだなって、自分を大切にしてくれてる人を選べばいんだなって最近はそう思えていましたが、ここいくつかのブログを拝見し、なんか自己嫌悪に逆戻り。
浅野さんの言葉を借りて質問させてください。

関係を続ける事が、私が我慢をするとか頑張るとかではなく、自分が寂しさを癒す事で二人の関係が変わればいいなと思っていました。
関わってみてダメなら仕方ないのかなと。

でも結局私は、関わる事のできない彼の弱さを刺激し、自分を想ってくれる私を受け入れることができない苦しさを引っ張り出し、「悪意なき加害」として「無意識的に彼にも我慢を強いていた」という事なのでしょうか。
私の孤独を通じて彼の孤独を見つめていただけで、いい迷惑だったのでしょうか。

関わらない事を善として、責任がとれる立場でなければ意味がない。
そんな「役に立ちたいけど立てない男」に「忍耐女子の私」ができることは、最初から関わらず手放してあげる事しかなかったのでしょうか。

(HRさん ※一部編集させていただいています。)

ネタ募集コーナーにご質問をいただきました。ありがとうございます。

うん、これは凄くいいご質問だと思うんです。

だから、いつも真剣に答えていますが、今日はいつもの2倍増しで真剣にお答えしますよ。ただそんなに長い回答にはならないと思いますが。

自分は自分で十分なんだなって、自分を大切にしてくれてる人を選べばいんだなって最近はそう思えていましたが、ここいくつかのブログを拝見し、なんか自己嫌悪に逆戻り。

そうお感じなんですね、なるほど・・・。

ただ、ブログの内容はとても大切な考え方なので、しっかりと書かせていただいたんですよね。

でも結局私は、関わる事のできない彼の弱さを刺激し、自分を想ってくれる私を受け入れることができない苦しさを引っ張り出し、「悪意なき加害」として「無意識的に彼にも我慢を強いていた」という事なのでしょうか。私の孤独を通じて彼の孤独を見つめていただけで、いい迷惑だったのでしょうか。

そうお感じになるあなたのお気持ち、僕も分からなくもないです。

そして、あなたがそう感じられるということなら、これ以上、悪意なき加害という言葉を使ってご自分を責める必要はないですよ。

気づいた、ということならば、それでいいんです。誰だって無意識的にミスをするものだから、それはそれとして学びに変えて、許されるべきことなんです。

でもね、あなたの愛情がいい迷惑だったかどうかは、あなただけで決めることではないのかもしれないですよ。たとえ長い間音信不通だったとしても、その彼が感じ取るべき部分も大きいと思うんです。

むしろ、このご質問を読んで、HRさんは「私次第で、彼のことを理解できたのではないか、助けられたのではないか」「私は彼を苦しめていたのではないか」とお感じなのかもしれないな、と僕は感じました。

だとすれば、それはあなたの罪悪感の声でしょう。

でもそこ、ずーっと自分がそのような存在だと、誤解してきていないでしょうか。

そんな事をご質問を読ませていただきながら、僕は想像しておりました。

だからこそ

「忍耐女子の私」が「役に立ちたいけど立てない男」にできることは、最初から関わらず手放してあげる事しかなかったのでしょうか。

そう僕に聞いてくださっているように僕は感じています。

ただ・・・。

あなたが彼と出会い、恋をして、彼のためにできることを・・・と考え行動したこと。それはあなたの意志であり、愛であり、選択だったんでしょう?

それを「最初から手放すことが愛だったのではないか」と感じているなら、それはあまりにも自分を否定的に見すぎているのかもしれないな、と僕は感じるんですよ。それも一つのあなたの気持ちだから大切にされるべきだとも思うんですけどね。

「結局、自分はパートナーに何もできていなかったじゃないか」

その思い、きっと彼も感じているはず。

そして、あなたも今、同じことを感じているようです。

どうやらまだ、この二人の関係性は「ここ」でつながっているのかもしれません。

どちらが「パートナーのために何もできていないという罪悪感」を引き受けるか、というね。

よくあるじゃないですか、別れ際に「君が悪いわけじゃない」という人がね。

あれって「自分が悪いんだ、こんな別れになってしまった理由は自分にある」と宣言することで、相手を苦しめまいとする心の動き。

いただいたご質問の中に、これによく似た心の動きを僕は感じるんですよ。

だとすれば、それはもう手放してみてはいかがでしょうか。

彼も「自分は彼女を作れるような状態じゃなかった」と認めているなら、彼は自分が悪いと言いながら、しかし、あなたの気持ち、愛情を感じていたんだと僕は思います。

しかし、彼は彼自身を許せないから、あなたの気持ちを素直に受け容れることができなかったのかもしれない。その結果、彼が罪悪感を感じて、あなたの気持ちに向き合うことが難しくなったのかもしれませんよね?

だとすれば、あなたの愛情には価値があったんですよ。少なくとも彼にはしっかりとした価値があった。でなければ、彼はこんな反応しないはずです。

その愛情をあなた自身の手で「意味のないもの」にしないでいただきたい。
どんなことがあっても、自分を簡単に傷つけないこと。

これが僕からのご提案です。

とはいえ、これはとても切ないプロセスで。

結果的にすれ違った恋愛の中から、自分の愛情に価値を見出すことって相当難しい。一人では到底考えも及ばないようなことでしょうし。

しかし、だからといって、あなたが自分の愛情に否定的な思いを放置しておくと、あなたのセルフイメージの中に罪悪感が入り込むし、結果的に彼の存在を否定することにもつながってしまうでしょう。

もしかすると、HRさん。あなたがあなたのことを許せないだけでなく、まだ彼のこと、理解しきれないし、許せないのかもしれないですね。

もちろんそんな気持ちが浮かんできても、OKですよ。

そういった怒りや虚しさがあるならそれは解放し癒されるべきものだと思います。

それぐらいあなたの思いはしっかり彼に向かっていた、のですよね。

あなたが今、そこで感じる怒りも、虚しさも、自分自身への疑いも、全部一度受け止めて。

その気持ちの裏にある、あなたが本当に成し遂げたかったこと、彼に伝えようとしてきた気持ちに気づいて、強く強く感じてみてください。

そこが一人ではどうにも上手く行かないなら、ここは面談のカウンセリングでちゃんと向き合うこともあり、ですよ。僕もガチであなたのエゴと愛に向き合わせていただく気、満々です(笑)

そこまで行けば、あなたの愛情や素晴らしさを感じていただけると思いますし、僕に投げかけていただいた質問が「どれだけ自分自身を追い込むものだったか」に気づいていただけると僕は思います。

簡単ですけれどお返事まで。

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