夫婦のための心理学

やさしい彼・彼女の心理的特徴を解説 〜やさしい人のトリセツ〜

やさしい彼・彼女のこと、どう捉えていますか?

やさしい彼・彼女のシンボル

「つい、やさしい彼に甘えてしまって彼に酷いことを言ってしまったんです」

「彼女のやさしさに甘えていたんでしょうか。ずっと二人の時間を大切にしてこなかった自分が悪いんですが、彼女が別れたい、と・・・」

例えば、やさしいパートナーとの関係が悪くなっちゃった、だとか

やさしいパートナーと喧嘩ばかりしてしまって大変だ、などのご相談をいただくことがあります。

実際、そのような恋愛やご夫婦にまつわるご相談を伺うと

「あんなにやさしい人なのに、私はどうして責めてしまうのだろう」とか

「やさしいパートナーでも一緒にいられない自分ってなんなんでしょう」なんて

お声を伺うことも稀じゃないんですよ。

そのとき、どこかで

「やさしい彼・彼女って存在を誤解されちゃってるかな?」

なんて思うこともないわけではないのです。

そこで今日は「やさしい彼・彼女」ってのはどういった人なのか?について、簡単ではありますが考えてみたいと思います。

このコラムがやさしい彼や彼女との良好な関係構築にお役に立てれば、と思いつつ。

やさしい、とは

さて、やさしい彼・彼女の特徴について考えていきたいわけですが

その前に「やさしい」という言葉の意味について考えてみたいと思うのです。

「やさしい」という言葉を辞書で調べてみると、次のような意味がありましたね。(出典:Goo辞書

  1. 姿・ようすなどが優美である。上品で美しい。
  2. 他人に対して思いやりがあり、情がこまやかである。
  3. 性質がすなおでしとやかである。穏和で、好ましい感じである。
  4. 悪い影響を与えない。刺激が少ない。
  5. 身がやせ細るような思いである。ひけめを感じる。恥ずかしい。
  6. 控え目に振る舞い、つつましやかである。
  7. 殊勝である。けなげである。りっぱである。

とかくやさしい人は

上品であるとか、素直である、他に割る影響を与えない、情がある人

と言えそうですね。

やさしい彼・彼女と呼ばれる人の特徴

この意味の中で、恋愛や夫婦関係の中での「やさしい彼・彼女」の特徴をよく示しているのは

  • 他人に対して思いやりがあり、情がこまやかである。
  • 悪い影響を与えない。刺激が少ない。
  • 控え目に振る舞い、つつましやかである。

このあたりになりそうですね。

つまり

「やさしい彼・彼女」とは

  • 他人に対して思いやりが持てる人。
  • 素直で、控えめで、パートナーに対して悪い影響を与えない(与えたくない)と思っている人。

このように捉えてみるとわかりやすいのかな、と思います。

もちろん他にも「利他的である」「愛他的である」「めったなことでは怒らない」なんて特徴も考えられるんですけどね。

まぁ、人によって「何を持ってやさしい人とするのか」という基準は違うものだ、と僕も思うのですよ。

例えば、キツい言葉使いでも心根がとてもやさしい人もいますし。

なかなか他人言いづらいことでも、こちらのことを思って言ってくれる人にやさしさ感じる人もいるでしょう。

ただ、一般的な恋愛やご夫婦の相談として扱わせていただくことが多い「やさしい彼・彼女」について考えるならば、先に書いたような意味が最もマッチするのではないか、と僕は思います。

また、「やさしい彼・彼女」といえど、

「その人がどんな目的でやさしい自分でいるのか」

については人それぞれ違うと思うので、もう少し慎重に見たほうがいいんだろうと僕は思うのですけれどね。

やさしい彼・彼女は怒らない人でも、傷つかない人でもない

また、やさしい彼・彼女って、たしかにやさしいけど

「怒らない人でも、傷つかない人でもないぞ」

って理解はとてもとても重要です。

何でも許す人であるわけでもないし(やさしい人ほど許そうとされますが)

デリカシーのない言葉を投げかけてもいい相手でもありません。(やさしい人ほど受け止めようとされますが)

やさしい彼・彼女との関係性を良好にすることを考えるなら

このような「相手への理解」があったかどうか、については考えてみてもいいと思うんです。

確かにやさしい彼・彼女は「刺激的ではない」という側面もある

確かに、やさしい人は他者に対して刺激的な言動を取ることは少ない、と僕は考えます。

要は、心がいつも高ぶるような恋愛(刺激)をもたらしてくれるタイプではない、ってことでもあるんです。

または、何かあっても口に出して言ってくれない、自分の気持ちをなかなか表現しない、という側面もあると思います。

そんな相手のあり方に不安を煽られて、つい

「やさしい彼や彼女を突っつきすぎてしまった」

なんてお話を聞かないわけじゃないんですけどね(^^;

ただ、それが「他者に悪影響や害を与えない」という視点でなされているなら、そこもまた理解されるべき部分じゃないか、と僕は思うんですよ。

その分、自己主張を控え、優しく相手を包み、相手の気分が良くなるように考えているのが、やさしい彼・彼女と呼ばれる特徴なのでしょう。

これは何が良くて何が悪いという話ではなく

それが「やさしい彼・彼女のあり方」という話であって

その相手をあなたがどう捉えるかはあなたの選択次第、ともなるんですよね。

やさしい彼・彼女と良くない関係になりそうな言動とは

さて、ここからは

「やさしい彼・彼女と良くない関係になりそうな言動」について考えてみます。

もし、やさしい彼・彼女と呼ばれる人が

他人に対して思いやりがあり、パートナーに悪い影響を与えない

のであるならば、その逆のインパクトを与える

「こちらに対して思いやりがなく、こちらに悪い影響を与えること」

が、関係性を悪化させる言動になる可能性は否定できないと僕は考えています。

そもそもやさしい彼・彼女って、いいか悪いか別にして

「(相手の心を)刺さない、揉めない、言い合わない」

なんて人が少なくないんです。

言い換えるなら

人の良い部分も、悪い部分も、そこまで突っつかないし

相手のことを思って受け入れていたり、文句や指示を出すことも少ないんです。

そんな人に「あーしろ、こーしろ」と指示をしたり

「あなたのそれって変じゃない?」と突っ込みすぎたりすると、そりゃやさしい彼や彼女も怒りを感じるんじゃないでしょうか(なかなか怒らないにしても)

最も良くない言動が「相手の大切にしている何か」を否定すること

その中でも、やさしい彼や彼女に対して最も良くない影響を与える言動が

「相手の大切にしている何かを否定すること」

だろうと僕は考えます。

もちろん誰もが「自分の大切にしている何か」を否定されれば嫌な気分になりますよね。

ただ、そこで「なんやねん!」といえるタイプなら、まだいいのかもしれませんけどね。

やさしい彼・彼女って、

「相手に悪影響を与えたくない」という思いが強い人が少なくないので

怒りや嫌悪感、不満など表現しないことも少なくないんです。

だから、やさしい彼・彼女が大切にしている何か・・・

例えば、親、家族、仲間、仕事、過去の努力や実績など、

ときには「やさしい彼・彼女であること自体」を否定されると

自分が他人に否定的な影響を与えないようにしている分だけ

「もうこの人、信じられへんし、一緒にいられへんなぁ・・・」

と、パートナーのことをめっちゃネガティブに捉えてしまう可能性が(他のタイプの人に比べて)高いだろうと僕は推測しています。

もちろん、やさしい彼・彼女にとっての大切ななにかの中には

パートナー(つまりあなたのことね♡)

も含まれるってことなんですねどね。

つまり、あなた自身が、いちいち自分を責めていたり、パートナーを上手に頼れなかったり、パートナーの気持ちを受け取れないと、まぁまぁ問題が起きやすいですわなぁ。

やさしい彼・彼女さんの意思・こだわりも理解してみよう

最後になりますが

やさしい彼・彼女さんっていわば「頑な」な人が少なくないと僕は見ています。

それがいいか悪いという話ではなく、ね。

「他者に対してやさしい態度を示すことへの意思・信念がある」といいますかね。

言い換えるなら、誰もが持ち得る「こだわり」の一つなのですけども。

だからこそ、やさしい彼や彼女さんに甘えすぎたり、突っつきすぎると

「やさしい自分でいられなくなるから、もう別れる」

なんて考える人もいるとか、いないとか。

もちろん、そう思うまではあなたに対して「やさしい彼・彼女さん」でしょうから、その時点で、良い関係を気づいておきたいところですよね。

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