恋愛・夫婦の心理学

半沢直樹の妻、花さんはなぜ理想的な妻と言われるのでしょう?

浅野さんへ

いつもお世話になっております。
ネタを募集中とのことでしたので、流行りのドラマから、もし話題の種になれば幸いと思い、送らせていただきます。
国民の半数が見ていると言われたこのドラマ。
浅野さんももし見ていたら、ネタとしてご検討ください。(^^)

ドラマ半沢直樹が社会的ブームを起こしましたね。
主人公の半沢直樹ですが、自分に厳しく、家庭を顧みず仕事に打ち込む姿は、超自立な人なのではないかと思います。
そして、メインストーリーの他に注目されたのが、妻、花さんの夫を支える姿です。
様々な視聴者やコメンテーターから、彼女の妻としての対応は素晴らしいと絶賛されていたと聞きます。
夫に献身的な、男にとって理想の妻であると。
こう聞くと「三歩下がってついていく」ような女性をイメージしますが、実際の花は怒ったり、不満をぶつけたり、感情表現がストレートで、詰問して夫をたじろがせているシーンもあり、ぱっと見、献身的な女性像からは離れているように感じます。

この彼女の夫への対応、なぜ世の男性から理想的な妻と言われるのでしょう。自立男性のハートの掴み方に悩まれる方は多いのではないかと思いまして、浅野さん、教えてくださいm(__)m

ネタ募集ネーム:ぴちょんさん

ぴちょんさん、ネタのご協力ありがとうございますm(_ _)m

うーん、もう少し早い段階でこのネタを書いていたらタイムリーだったんですけど、もうドラマは終わっちゃいましたね・・・。

「半沢直樹」は僕も見ていたドラマなので(正確にはうちの妻がドハマりしていたので)思うところを書かせてもらいたいと思います。

ちなみに僕から「花さんは理想的な妻」とはお伝えしきれない部分があるんですよ。

なぜなら、これはあくまで作品の中の話。かつ、この作品って男性が書いたものですよね。

それがいいかどうか別にして、男性が書く妻像、女性が思い描く理想の夫像って、ある程度理想が反映されているものだと思うんです。

だから、現実と創作の世界の話を同じように語ることは避けたいな、と思っています。

 

さて、今回のご質問は

「献身的な妻のイメージ→「三歩下がってついていく」ような女性をイメージがある。

しかし、実際の花は怒ったり、不満をぶつけたり、感情表現がストレートで、詰問して夫をたじろがせているシーンもあり、ぱっと見、献身的な女性像からは離れているように感じる。

なのに、どうして理想の妻だと言われるのか」

という部分ですよね。

では僕なりに回答したいと思います。よろしければどうぞ。

 

何でも言える関係=絆のある関係

先に結論を書いちゃいますけど、「何でも言える関係」って絆のある関係なんです。

最も分かりやすい例は「親子関係」ですね。

僕たちって親には他人には言わない言葉(きつい言葉など)をぶつけますよね。

ご飯が気に入らないと「食べたくない」「こんなの嫌だ」「マズイ!」と言えてしまう。

腹が立つと「お母さんなんて嫌いだ」と言えてしまう。

親側も「なんであんたはこうなのよ!」と言えてしまう。

この前提には「私が何を言っても大丈夫だろう」と感じられるほどの絆、信頼関係があるからですよね。

もちろん家族だからといって何を言ってもいいわけじゃないですよ。相手の様子や気持ちなどを理解して伝えた方がいいことに違いはありません。

ただ、信頼関係がないなら、ここまできつい言葉を使うことは難しいと思いませんか?

 

これと似たようなことが、恋愛や夫婦間でも起こるのですよ。

しっかりと絆で結ばれた関係ならば、ときには甘え、ときには励まし、ときにはビシッときつい言葉で指摘することができるわけです。

そして言われた側も「この言葉は自分を思っているからこそなのだろうな」と理解できる。

もちろん言い過ぎたなら素直に謝るし、相手もその謝罪は素直に受け入れる関係です。

つまり、半沢直樹で描かれた夫婦像にある「献身さ」は、表面的な態度や言葉だけではなく、お互いの気持ちの部分で表現されていることではないでしょうか。

 

不思議なんですけど、たとえ同じ言葉を使うとしても、本気で相手を思って伝えている言葉と、自分が不安から逃れるための言葉、立場を優位にしたくて伝えている言葉では、その伝わり方が違ってきます。

伝えていることは同じでも、根っこにある動機が相手に伝わっちゃうんです。

だから、「愛しているよ」という言葉でも、自分が相手のことを好き、という意味で使えば、その意味だけが伝わりますし、心から相手ののことを大切にしたいという意味で使えば、相手の心を動かすほどの力を持つでしょう。

これらは、知り合ったばかりの二人、付き合ったばかりなどの関係ではなかなか起こり得ないことでもありますよね。

 

相手のことを理解するという献身

このような深い絆を持つためには、たしかにいくつかの要素が必要になるでしょう。

・自分なりのベストを尽くして相手に与える。
・お互いが相手のことを真に考えて行動できている。
・相手を愛することが喜びだと思える。
・相手に感謝を向けている。
・自分の愛情にも誇りを感じられる。
・当たり前という考え方を手放す。
・ダメなことはダメ、NOはNOとはっきり伝える勇気がある。

などなど。

そして、こういった関係の根っこには

「よりよい恋愛・夫婦関係は、自分の気持ちだけ明確にしていてもうまくはいかない。相手の気持ち、ルール、考え方があって、それを理解することからはじまる。」

そんな考え方が根付いているものだと思いますよ。

それは決して犠牲ではなくて「愛する人のために心からなされる」こと。

自分自身が「自分の正しさを超えて、相手との違いを認め、受け入れる成熟さ」を持つことと同じですね。

このような人は、表面的には「こうするとモテる」「こうすると相手の機嫌がなおる」「こうしてあげないとあの人は・・・」などと思って行動していても、心の根っこでは「相手のために」積極的に与えていることが多いでしょうね。

だから、と言ってはなんですけど、そこまで自分が与えているという自負があるから、言いたいことが言えるし、感情表現も豊かになるといえます。

「私は相手を真剣に愛しているのだから」という自信によって「嫌われるかも」といった恐れを乗り越えている。

いわば「自分の愛情を疑わず、信じている人」だともいえます。

だから、自分なりのベストを尽くしてもダメ(別れることになるなら)その責任は自分が引き受けよう、と考えるものでしょう。

もし関係が破綻したなら、相手のために最後にできることは「別れること」だと理解できる感じですね。

僕が見る半沢直樹夫婦は、そんな夫婦のように思えますよ。

お互いにしっかり信念を持ち、受け入れあっている関係なのだろうな、と僕は感じます。

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