心理カウンセラー浅野寿和です。いつもありがとうございます。
今日もコラムを更新します。
よろしければお付き合いください。
別れ・離婚の危機に関するカウンセリングをさせていただいているとこんなケースに出会うことがあります。
「なかなかパートナーが向き合ってくれない。私は愛しているけれども相手が反応しない」
愛しても愛しても相手は反応してくれない。
だから待つしかない?それも辛い・・・。もう待てない、待ちたくないぐらいに辛い。
確かに苦しい状況ですよね・・・。
お互いに自立されたパートナーの場合、相手の想いと私の想いが真っ向から対立することがあります。
例えるならば、私は右へ行きたい、けれど彼は左としか言わない、のような。
だから何とか相手を左に行かせたい。私が右に行くのはもう嫌・・・。
そんな感じで二人の関係性が硬直しているケースでは、特に女性の皆さんが強い苦しみ、痛みを感じられることが少なくないようですね。
そんな状況でのカウンセリングで、私から時にこんなお話をすることがあります。私もあえてお話させていただくのですけども。
「ちょっと彼に向けているエネルギー落として、バックステップ踏んで、自分を助けましょう」と。
自立され、人を愛する力に富んだ女性は、パートナーとの関係に問題が起きると、相手をまた深く愛されますね。
私自身、カウンセラーを志すまで、なかなかその部分に気づくことができませんでしたが、今は私なりに分かります。それはとても尊いことです。その力によって男性が生かされていることもしばしば。
カウンセリングの中で、そんな女性の大きさ、愛の深さに触れる度に私はとても感動します。
それを女性の皆さんは「好き」という言葉で表現されることも多いように思います。ちなみに男性の「好き」には少し違ったニュアンスがあるんですけどね。
(こういった方を向きあわせていただいた時、私は「凄い人です」「愛情あふれる人ですね」とクライエント様のことを表現しているのですが・・・気づいていらっしゃいますでしょうか?)
そう想像した時に、こんなアイデアが私の中で浮かぶことがあります。
今だけじゃない。今までもずっと、そんな強いエネルギーでパートナーを愛されてきたのではないか?と。
もちろんクライエントご本人は???と言う表情をされることが多く、どこか当たり前に生きた結果だと思われていらっしゃるようですけども。
パートナーを大切に思うから、家庭を大切に思うから。多少の不満には目をつむり、女としての喜びも、自分自身の自由も、どこか横において生きてきた。
そんな方にとって、今ここでパートナーを失うということは、「すべてを失うことに等しい」。
だとすれば、そこで感じる悲しみと怖れはとても深く辛いものでしょうね・・・。こんなに報われないことはないですからね。
だからこそ今、これ以上相手の意見を飲むことはできない、そう思われるのでしょうね。
ただ少し心理分析をすると、ここに隠れているのは「自己犠牲」なんです。
昔からずっと自分の大切なモノを横において、パートナーを愛してきた、そのパターンが今を作っているとも言えるのです。
誤解しないでいただきたいのは「自己犠牲したあなたが悪い」というわけじゃありません。それがあなたなりの愛し方なら、それもまた尊いことでしょう。
しかし今、あなたの感じている強い不安、苦しみ。
それを作っているのは自己犠牲してきた私。何かを失ってもいいからと、パートナーを愛した、その部分が今、「すべてを失ってしまう」感覚を生み出しています。
そしてまだあなたが自己犠牲的な愛し方を持ち続けているとしたら、きっと未来も同じことが起こってしまう可能性は否定できません。
今、変えるべきはこの部分。もう犠牲しないこと。過剰な無理はをしないことかもしれませんよ。
あなたにはきっと、叶えたい夢も、女性として欲しい生き方もあったはずです。
犠牲的にでもパートナーを愛したあなたは愛情深い人ならば、今はその愛情をまず自分の方に向けてみる。まずはあなたを受け入れ助けることが必要なときなのかもしれません。
そうしないと、あなたの愛情、そのパワーが今は空回りしてしまうでしょうから、どんどん自分の価値を感じられなくなってしまうかもしれません。
それはとても勿体無いことだと私は思うんですね。
今までの自分を大切にして、自分に承認の言葉、愛ある言葉をかけてあげたいものですね。
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