心理カウンセラー浅野寿和です。
さて、ふっと思い出し若かりし頃の僕の話が、無理やりこじつると「これ、無意識の話だ!」と気づいたのでコラム化。
どうしようもなくしょーもない話ですが、よろしければどうぞ。
*
僕は20代半ばまで、まぁいわゆる重度のアトピー性皮膚炎を抱えていたのである。
それはもう語り尽くせない状態であったことは事実であるが、僕の人生、このアトピーとの対話に明け暮れていると言っても過言ではないのである。
さて、確か僕が10代前半のころだっただろうか。
毎朝起きると、体に違和感を覚えるである。
そして、違和感のある部分を見ると、あかーい、ながーい、引っかき傷が付いている。
これが、ひりひりするのである。
結構地味に痛いので、コレが嫌だったのである。
ただ、その当時の僕は、かゆみで体を掻きむしらないようにと、手袋をして眠り。
あまりに症状が重い時は手を縛って眠っていたのである。
***
余談であるが、この話を書くとうちの身内から、浅野はMだ、といった最大級の愛を込めたイジリが聞こえてきそうであるが。
毎晩、衝撃的なかゆみと戦っているわけであり、そ~いう話なのではない。
・・・が、今思うと
10代の男の子が、一人ベットの上で、寝る前にタオルで手を縛る。
この光景は確かにシュールすぎるとも思う(笑)
※いや、これは自分をバカにしているわけでもなく、それはもう必死であり、きっとその必死さは経験者じゃないとリアリティがないでしょうね、という意味である。
***
話を戻そう。
ただ、あまりに痒みが強い夜は、きっと体が反応して、手袋や縛った手を勝手にほどいて体を掻いているのであろう。
だから、朝起きると、あかーい、ながーい傷があり、ひりひりするのである。
しかしその当時の無知で純粋な僕はこう思っていた。
「自分では体を掻いたつもりはないのに、こんなに長い傷ができている・・・何故だ・・・」
・・・ほほう、そう来ますか(笑)
そして考える・・・。
この傷のカタチ・・・まさか・・・かまいたち?
・・・お前はケンシロウか?と昔の自分に爆笑しながらツッコんでやりたい気分である(笑)
しかしその当時の幼き僕は、あまりのアトピーの酷さに観察力を失い、真剣にそう考えたのである。
「どれだけ体を抑制しても、傷がつく。何故だ・・・と。」
ゆえに、母親にこう話した記憶がある。
オレの部屋で
かまいたちが発生している
・・・無自覚とは、恐ろしいものである。
体が勝手に反応している、という発想をしないのである。
そもそもかまいたちが発生していたなら、ベッドもズタズタであろう(笑)
そこは「一切無視」という発想が我ながら素敵だと思う。
おそらく僕の体はあまりのかゆみに反応していたのであろう、寝ている間にね。
それだけである。
が、自分にとって意味不明で理解できないことを「かまいたち」につなげてしまう、そんな若かりし自分の純粋さが愛おしくてたまらないのである。
が、よくよく考えればコレは無意識的に反応する私達の(体や)ココロの話でもあるのだ。
「自分ではそのつもりはないのだが、なぜか自分の意志とは反したことが起きる」
「どうしてもそうなってしまの?と考え込んでしまうことばかり起こる」
そこでの考え方は、恋愛でも、シゴトでも、家族関係でも同じである。
もちろん「どうしてそんなことが起きたのだろう?」と考えるとき、理由は人それぞれ思いつくのであろう。
それがどうのこうの僕はいうつもりはない。
ただ、ココロを扱う仕事をしている僕としては、
「そんな時はもう少し自らの気持ち、ココロのこと、無意識的なことに目を向けてもいいのかもしれない」
と、思ってしまうのである。
すると、きっともっと自分を許し、自由になれ、もっと愛せるはずなのである。
「他人が、状況が、周囲が、何かをやらかしている」という考え方では解けないロジックが、その考え方によって初めて解ける。
実は、何でもかんでも外的な要因の影響を考えるのは簡単なのである。
僕のかまいたちのようにね(笑)
とにかくあなたが、若かりし頃の僕のように、意味不明な「かまいたちの朝」を迎えないことを祈るばかりなのである。
本当の幸せを見つめる・見つけるカウンセリングが人気!
心理カウンセラー浅野寿和のカウンセリングのご利用方法はこちら。