恋愛の心理学

依存体質の男性ばかり選んでしまう私。どうすれば変われますか?

依存体質の男性ばかり選んでしまう私

浅野先生に質問

先日、質問させて頂きましたすずです。

先生のアドバイス記事を見た時は、本当に嬉しかったです。ありがとうございます。
先生のアドバイスはまさに私の気持ちそのものでした。なんでこんな事になってしまったのだろう…と、毎日自分を責め続けました。

先生の言う通り、友達に相談したり、心理学の本を読んでみたりしました。

そうしたら、何となく彼の行動が理解できてきました。彼は、数年前より夜寝れないらしく(理由は仕事でと言っています)毎月1回心療内科でお薬を飲んでいます。私の行動も基本的に全て知らないと嫌みたいです。友達と出かけると言っても、必ずラインや電話が帰宅するまであります。仕事中でも仕事先に電話もあります。

これは、依存体質?何か恋愛に対してかなりの不安感があるのでしょうか?
なので婚活サイトにも再登録して、保険をかけていたいと言う表れなのでしょうか?

サイトのログインも異常です。朝から寝るまでと時間があればずっとログインしている様子です。ただ、私と毎日電話したりコンタクトを取っているので、他の人と付き合っている可能性は無いと思います。

ただ、彼を選んだ私もどちらかと言えば恋愛依存してしまいます。彼ほどではありませんが、やはり好きな人とは繋がっていたいと思います。
こんな私なので、同じ体質の人とばかり付き合ってしまうのではないかと、思えてしまいます。

前よりは少し冷静な考えが出来るようにはなりましたが、やはり私からこんな彼からまだ離れるこさは出来ません。サイトの事以外を除けば、私の趣味にも興味を示して一緒にしてくれたり、ゴールデンウィークには旅行にも行こうねと、話しています。

話しが少しまとまらなくなってしまいましたが、彼はやはり心理学的にも依存体質で、また、それに近い私がそうゆう体質の人ばかり選ばないようにするにはどうすれば良いのでしょうか?

わたしが変われば、多分今の彼の関係も違う形から考えられて、後悔しない選択肢を自分で選んで前に進めるような気がします。今は好きな人に依存してしまう、ダメな人とわかっていても別れられない自分が情けなくなります。

どうか、浅野先生より、アドバイスを頂けると嬉しいです。よろしくお願い申し上げます。

ネタ募集ネーム:すずさん

 

すずさん、再びご質問ありがとうございますm(_ _)m

なるほど、それではお答えしますね。

彼の不安は強そうですね・・・

(彼は)私の行動も基本的に全て知らないと嫌みたいです。友達と出かけると言っても、必ずラインや電話が帰宅するまであります。仕事中でも仕事先に電話もあります。

これは、依存体質?何か恋愛に対してかなりの不安感があるのでしょうか?
なので婚活サイトにも再登録して、保険をかけていたいと言う表れなのでしょうか?

彼の状態はどこか不安が強い状態と言えそうですね。

相手の行動をすべて知りたい、も、仕事先への電話もそうですね。

恋愛依存や依存体質なのか、と訊かれればそうかもしれない、とお答えしますけども。

僕ならば「彼の不安が強い」とだけ見ます。

婚活サイトに再登録したり、頻繁にログインを繰り返すことも、不安からの行動と考えたほうがいいと僕は思います。

彼の不安はどこから生まれているのかまでは、いただいたご質問の内容では分からないのですけどね。

 

自分が恋愛依存タイプであれば、相手の依存を無理して受け入れるかも

彼を選んだ私もどちらかと言えば恋愛依存してしまいます。彼ほどではありませんが、やはり好きな人とは繋がっていたいと思います。
こんな私なので、同じ体質の人とばかり付き合ってしまうのではないかと、思えてしまいます。

なるほど。

確かに自分が恋愛依存タイプだと、相手の(恋愛)依存を容認してしまう部分が出やすいでしょう。

更に、自分自身が認めてほしい気持ち(寂しさ、満たされない気持ち、愛してほしい気持ちなど)を相手の中に見つけると、それを満たしてあげたくもなると思うんですね。

こういったことは恋愛の中でよく起きること、ともいえます。

ただ、あまりに自分の中の依存心がうずき、相手の依存を容認しすぎて自分が苦しくなるのなら、それは対等さを失った関係になりかねないですよね。

そういった場合は、自分自身や関係そのものを見つめ直しておくといいでしょうね。

ただですよ。

そもそも恋愛依存がいけないことなのか、という問題もあるわけですね。

そりゃ依存心が強まりすぎて不安が煽られちゃって、相手の自由を奪ったり、相手をコントロールしすぎるのは問題になるでしょうけど

例えば「もっと愛して。そしたら私、頑張れるから」みたいな気持ちがダメってわけではないと思うんですよね、僕は。

繰り返しになりますけど、そういった気持ちが強すぎて恋愛がうまくいかなかったり、自分の気持ちが苦しくて潰れそうになっちゃうなら、それは解決しておきたいですよね、という話になるだけなのです。

選ばないようにしたい!ではなく、別の選択ができるように

私がそうゆう体質の人ばかり選ばないようにするにはどうすれば良いのでしょうか?

んー。

ここは「依存体質の人を選ばない」ではなく「別のタイプに興味を持てるようになる」と考えてみてください。

「選ばないようにする」には「禁止」のニュアンスが入っちゃうので、いくら考えても「選ぶ」ことになりがちです。

「あーもう疲れた・。彼みたいな人はもう選ばないようにしよう」

そう思っても、つい同じタイプの人を選んでしまうことがあるなら、おそらく「今度は選ばないようにしよう」と意識で禁止しようとしているからでしょうね。

言い方を変えれば

自分の内面の中に「選ばないようにしよう」と思わなきゃいけないぐらい「選ぶ理由がある」ということなんです。

まだ自分自身の中に気づいていない、または解消していない感情が存在するので、また同じタイプの人を選ぶというわけですね。

 

問題解決の鍵は家族にある

そもそも「依存体質のパートナー」を選ぶ人は、依存体質の人を見るとココロが突き動かされてついつい放っておけない気持ちになる場合が多いのです。

そこには「見捨ててはいけない」「困っている人は放っておけない」「相手に悪い気がする」などの、愛とはまた別の感情が隠れていることが多いんです。

だから「もっと愛して。そしたら私、頑張れるから」と思うようになる人もいます。

確かに今の恋愛はつらいことも多いけれど、相手に愛されるなら頑張れる。

だから「愛される」ことを強く望み、期待する。

ただ、この「愛してほしい」という気持ちだけを掘り下げてもあまり問題解決にはつながらない、と僕は思っています。

これはその人なりの自分の支え方。それにいいも悪いもないと考えているんです。

むしろ、自分が選んだパートナーを愛そうという意識があるなら価値のあることなのかもしれませんよね。

ここでは

「なぜ依存的な人を見ると見捨ててはいけないと感じるのか」

つまり、なぜ「距離を取ることに罪悪感」を感じるのか、がポイントです。

罪悪感を感じていると「私が罰を受けるべき」と感じますから、恋愛を自分への罰に使ってしまうことがあるのですよ。

その感情に対応するように「依存体質のパートナーを選んで私がつらい思いをする」という現実が生まれるのです。

ここで大切なことは「自分が選んでいる」という意識です。

それがいいか悪いかは考えなくていいです。

ただ、今の選択は動機はどうあれ「間違いなく私が決めたこと」です。

この「私が選んでいる」という部分に興味をもつことが、恋愛パターンを変えるために超重要な考え方なのですね。

こう考えることではじめて「どうして私はこのタイプの人を選んでしまうのだろう」と考えることができますからね。

ちなみにこの罪悪感、多くは家族関係の中で培われものです。

あなたが家族の中で

見捨てたと思っている人、見捨てられたと思っている人、うまく愛せなかった、愛してもらえなかったと感じている人。

このあたりに罪悪感が生まれる理由を抱えていて

「家族=親密な関係=恋人」

という関連性から、恋愛の中で罪悪感を感じるのです。

これもまぁ投影なんですけど・・・そこは難しいので省略します・。

ということで、実際のカウンセリングではあなたの親子関係やそこにまつわる感情を癒やすことを続けていくのです。

もし根本的な解決をしたい場合はカウンセリングをオススメしたいところですが

日常でできることならば、ご両親に感謝したり、関係性をより良くしていくことでしょうね。

日頃、自分の依存心を満たす行動にでたとしても、そこにある不満感は消えても罪悪感は消えません。

だから恋愛パターンが変わらないわけです。

今回のような問題解決を考えるなら「私が感じている罪悪感」をいかに手放すかとお考えくださいね。

ABOUT ME
浅野 寿和
カウンセリングサービス所属心理カウンセラー。名古屋を中心に東京・大阪・福岡で〜旅人のように〜カウンセリング・セミナーを開催。心理学は現実で使えてなんぼ、がポリシー。
カウンセリングを利用する
カウンセリングを受ける

本当の幸せを見つめる・見つけるカウンセリングが人気!
心理カウンセラー浅野寿和のカウンセリングのご利用方法はこちら。

カウンセリングのご案内ご予約可能時間のご案内