彼は気づいていない?好きなのに別れる心理。
「好きだけど別れる」という言葉は、多くの夫婦やカップルが抱える複雑な感情を表しています。
愛しているのになぜ別れを選ぶのか、その背後にはどのような心理が隠されているのでしょうか。
この記事では、そんな矛盾した選択をする人々の心理を詳しく解説していきます。
また、別れを決断するまでの内面的な苦悩や葛藤にフォーカスして解説します。
特に、
好きだけど別れるという選択をすることで、何が解消され、何が生まれるのか。
愛しながら別れるという決断が、最終的に自分や相手の幸せにどのように影響するのかについて掘り下げて解説していきます。
なお、「すでに別れを決断してその後悔が止まらない」という心理を扱ったコラムもあります。こちらも合わせてご覧ください。
Index
「好きだけど別れる」と思う側の心理
「好きだけど別れる」という状況は
愛情がまだ残っているにも関わらず、何らかの理由で二人の未来を別々に歩むことが最善と判断される「心理的な葛藤」を示しています。
つまり、好きだけど別れると思う側の心理とは
好きという気持ちと同程度の、もしくは、それを超えるような
「今の関係を維持することが困難な事情」を感じている状態だ、と言えます。
この「別れを決断する事情」が解消されていないことで
好きという気持ちよりも、別れを決断する事情のほうが優先されている状況なのですね。
ただ、恋愛感情が残る中で別れを選ぶというのは、むしろお互いの幸せを考え、より良い未来を望むための苦渋の決断なのです。
つまり、「好きだけど別れる」という心理状態は
より深く相手を思いやる心から生まれる事が多い、といえます。
※葛藤についての心理解説は次のページにありますので、よろしければご覧ください。
「好きだけど別れる」に至った理由とそれが示す心理
「好きだけど別れる」という決断に至る主な理由をいくつかご紹介します。
自分と相手の価値観の不一致
最も多くカウンセリングの現場でも伺う理由が相手との「価値観の不一致」です。
たとえば、仕事に対する姿勢や、恋愛や日常生活における期待値が異なることなどが挙げられます。
金銭感覚の違い
また、恋愛や今後の共同生活を考える上で、金銭感覚のズレは大きな衝突や問題の理由になります。
将来のことを考えると好きなだけでは金銭感覚の違いを受け入れられないこともあるようです。
自分自身の扱い方・捉え方(自己評価・自己価値の心理)
また、お互いの「自分自身の扱い方、捉え方」の違いが理由になることもあります。
なかなか自覚しがたいことかもしれませんが、僕たちは「自分自身で自分をどう扱うか」を決めています。
自分自身を「価値ある存在」と捉えている場合もあれば、そうではない場合もあるわけです。
特に、自分自身をあまり良くない存在だと感じるような、無価値感、罪悪感の心理が強い人の場合、つい自分を責めたり、卑下してしまうことが増えてしまう傾向があります。
この「自分を良くないもの」と捉え、扱うことが、パートナーの気持ちを傷つけたり、パートナーに辛い思いを感じさせる理由になることがあります。
誰しも好きになった人の自己攻撃や、自己否定を見たいとは思わないでしょうから。
つまり、自分自身を嫌っていることで、パートナーに「好きだけど別れる」と決断させることもある、ということなのですね。
※自分を嫌いになる、大切に扱えない心理の解説は次のコラムにありますので、よろしければご覧くださいね。
お互いの環境(仕事など)の変化
好きという気持ちが残っていても、仕事などの環境の変化によって恋愛関係を続けられなくなってしまうこともあります。
この場合、生活をするため、生きるために恋愛関係を手放し、別れを決断する場合もあります。
相手が既婚者だった(すでにパートナーがいた)
相手が既婚者だった、他に好きな人がいた、私だけじゃなかった、金銭感覚や価値観が合わなかった、相手のご家族が結婚をよく思っていない、など。
「自分自身の気持ちに関すること」とは、例えば
「相手のことを好きだけど、自分自身が結婚を決断するだけの勇気が持てない」とか
「相手のことが好きだから、相手が結婚決断するまで待つ気持ちはあるけれど、もう自分自身の気持ちを自分だけで支えきれないし、これ以上待つと自分が傷ついてしまう」
など、もうこれ以上自分の気持ちが持たない、という場合も多々あると思うのですね。
「好きだけど別れる」に至った理由が示すもの
どのような理由があるにせよ、好きだけど別れるとなれば
やはり別れた後悔、つらい気持ちを抱えることが多いです。
この気持ちは早く手当しておきたいところなんですよね。
ただ、相手が既婚者だった、価値観が合わなかった、といった現実的な事情がある場合は
「この状況では仕方がなかった」
と理解しやすいとも言えるかもしれません。(自分自身の気持ちに関する理由で別れた場合と比較して)
要は、つらい気持ちを感じたり、後悔する理由と同時に、相手との関係を解消するメリット、解消すべき理由を思いつきやすい、というわけです。
(それでも辛いものは辛いですけどね(^^;)
ただ、「自分自身の気持ちに関する理由」で別れた場合は、なかなかそうはいきません。
「あのとき、もっと頑張れたんじゃないか」。
「どうしてあのとき別れるしかないと思ったんだろう(いや、あのときはもうこれ以上傷つけないと思った、と思いながらも、何度も後悔する)」。
「結局私は自分のことしか考えられなくて、好きな人を愛せないのかも」
「結局私は好きな人ともうまくいかないような人間なのかも」
なんて、別れた後悔だけでなく、自分を責める理由をわんさか持つ場合が少なくないんですよね。
だから、めちゃめちゃ辛いし、別れた後悔から自信をすっかり失ってしまう場合もあるんですよね。
別れを決断するまでの苦しみや葛藤は、別れることでなくなることも多い
しかも、
「好きだけど別れるしかない」と思うに至った当時の自分の感情(気持ち)って、
実際に、別れてしまえば解消されてしまうことが多いんです。
まさに「喉元過ぎれば熱さ忘れる」となる感じなんですね。
心の面のことを言えば
別れてしまえば「好きだけど別れるしかないかも」と葛藤する要因がなくなる
ということなんです。
だから、別れたあとですごく後悔したり、別れを決断した自分を責めやすい、と言えます。
よって「本当に別れてよかったのか」という不安を抱くことも少なくないと言えるでしょう。
「好きだけど別れる」で大きな後悔を抱えやすい人の特徴
また、少し話がそれてしまいますが
「好きだけど別れる」で大きな後悔を抱えやすい人にはある特徴がある、と言えます。
その特徴とは
「好きな人との関係が壊れることで、自分の存在が揺さぶられるような大きな不安や恐れを感じる人」です。
たとえ好きな人と別れても
自分の心が「近しい人(親、家族など)とのつながりを感じられている場合」
とても辛い別れの悲しきや苦しさを感じることはあります。
しかし、自分に絶望したり、未来への大きな不安を感じるまで至らない場合があります。
一方、自分の心が「近しい人(親、家族など)とのつながりをあまり感じられていなかった場合」
自分に絶望したり、未来への大きな不安を感じることがあるんです。
この場合、「好きだけど別れる」という決断は
自分で自分を地獄に突き落とすような行為、ともなるんですよね。
「彼や彼女しか自分とつながってくれる人はいなかったのに、自分の苦しさや辛さが理由で別れを決断してしまった」
そんな後悔や絶望が湧き上がってきても不思議ではないといいますかね。
このような大きな不安、後悔、絶望のような気持ちは、好きだけど別れるという決断だけが導いたものではなく
「そもそも近しい人との心のつながりを感じにくかった」
という部分が影響している場合も少なくないんですよね。
もちろんそれがいいことかどうかは別の話なんですよ。
心のつながりが希薄であるからこそ、別れのダメージが強烈になる場合もある
だから、どうしても好きな人ができると
相手に尽くしたり、どこか執着をするような関係性になったり、たとえ苦しい恋愛でも耐え続けてしまう人が出てくる、といえます。
それでも別れるしかない、と思うなら、それはもうとんでもなく辛い決断になると僕は思うのです。
心のつながりが希薄であるからこそ、別れのダメージが強烈になる場合もあるのです。
だからこそ、もし好きだけど別れる決断をしたあと、その後の自分自身のケアを忘れてほしくないな、と願っています。
「好きだけど別れる」で後悔する前にできること
では、最後に
「好きだけど別れるで後悔する前にできること」について
いくつかお示ししたいと思います。
気持ちの整理をする時間をつくる・信頼できる人に相談する
もし、「好きだけど別れる」という決断をして後悔しそうだと思うなら
ある程度、気持ちの整理をする時間をつくってみたり、カウンセラーや信頼できる人に相談することがおすすめです。
そもそも好きだけど別れる、と考えている時点で、自分の気持ちの整理の仕方が難しくなっている可能性があります。
また、多くの人が、好きな人を慕う気持ちを好んで手放したいとは思わないはず。
それを手放すには、それなりの事情があるってことではないでしょうか。
ならば、整理したとくも整理できない気持ちも、なかなか受け入れられない現実もたくさんあると思うんです。
だから、自分が別れを決断したときにできるだけ納得できるだけの気持ちの準備期間があっていいと僕は思うのです。
むしろ、悩んでいるときに大きな決断はしないほうが得策、とも言えます。
それは、現実的な事情で別れを決断する場合も、自分自身の気持ちの問題で決断する場合も同じです。
特に、自分自身が
「好きだけどもうこれ以上傷つけない」
「一緒にいても自分が不幸になる」
と感じている場合は、その気持ちを信頼できる人と分かち合うことが重要だと僕は思いますよ。
そう思うことがいけないことなのではなく
その気持ちを一人で抱えた挙げ句、別れたあとで「なんであんなふうに感じていたんだろう」と後悔する事が多い、という意味です。
好きだけど別れる決断に「自分と相手の幸せのため」という目的をもたせる
ある程度、自分の気持ちの整理ができて落ち着いてきたら
好きだから一緒にいることも、好きだけど別れることも
「それは自分と相手の幸せのため」という目的を設定するといいでしょう。
長くカウセリングをしていると
「今の彼といても自分が不幸になると気付いたから、別れますね」
とおっしゃる方と出会うことがあります。
これって、大切な気づきだと思うんですよ。
「今の彼といても私は幸せじゃない」という意味だけでなく、「私も彼を幸せにしてあげられない」という意味でもあるのです。
好きという気持ち、人を恋い慕う気持ちは素晴らしいものですが
しかしその気持ちを優先するがあまり、自分も相手も幸せじゃないと思うなら、別れることが幸せな選択となる場合もあるものですからね。
一方、好きだけど別れることがお互いの不幸を導く場合も実際にあるんですよ。
お互いがお互いの恐れや葛藤を乗り越えられず、好きな人をうまく愛せないとき、多くの人は自分を責めているものです。
自分が悪い、自分では愛されない、自分のせいで相手が不幸になる・・・。
そんな気持ちに支配されているならば、それこそ手放すべき気持ちなのですよ。
でなければ、あなたは
「好きな人を自分の不幸のシンボルとして扱う」ということになる。
だから、僕の場合なら
「好きな人のことを痛みにするのではなく、あなたを幸せにする人として捉え直してみては?」
なんてお伝えするんですけどね。
好きになった自分を責めずに認めよう
とかく、好きだけど別れるという決断をするときには
「なんで好きになっちゃったんだろう」
「こんなにつらいなら好きにならなければよかった」
と後悔する人もいると思うのです。
が、好きになったことを後悔する必要はない、と僕は考えています。
むしろ、人を好きになってつらい思いをする事情、を見つめたり、癒やすべきだと思うのです。
だから、好きになった自分はそれでいいし、好きだという気持ちはそのまま認めてみるといいと思いますよ。
大切なことは、
好きという気持ちだけでは関係を維持することが困難な状況を
どう見つめ、どう扱っていくか、ですからね。
このサイトでは、
「人は裁かない。でも、構造はごまかさない。」
というコンセプトで、夫婦や家族の関係の中で揺れやすくなる“心”と今の関係を、心理学の視点から整理しています。
「離れるべきか」「我慢すべきか」
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