日常に使える心理学

うまくいかないときは「休む」とき

「うまくいかないな」が続くときは休むとき

仕事でミスが続いている。
思ったようにアイデアが出ない、思いつかない。
感情の揺れが大きくてイライラすることが多い。
つい被害者意識を持ってしまう。
友達の誘いをつい面倒だと感じ、断ってしまう。
人前で「元気なフリ」を続けてしまう。
口では「大丈夫」と言っているけど、本音は実は逆。
やりたいことなのに、意欲を持って向き合えない。
今の仕事・家庭生活は楽しんでいるというより「流している・回している」感じがする。
うまくいかないのではないか、という不安ばかり頭をよぎる。

このような思いを感じた経験ってないでしょうか。

そして、そういった思いを感じたとき、どのようにその思いを扱っているでしょうか。

なかったコトにしていますか?人に悟られないように隠していますか?それとも気持ちを受け止めて見つめ直しているでしょうか。

カウンセリングの中でも「あなたの周りの人は、あなたのその気持ちに気づかないかもしれませんね」なんてお話することもあるぐらい、僕たちは普段自分の不安を抱え込んでいるものなのかもしれません。

実は不安やうまくいかない感じを抱えていても、普段と変わりない表情をしていた自分って、今、そこにいませんか?

一度自分の表情を鏡をじっくり見てみるといいですよ。

「なるほど、そりゃ誰も私の気持ちには気づかないわねー」と思えるかもしれません。

だから、飲みの席などでつい自分の本音がポロッと出たり、仲間や上司に悩みごとを相談すると「そうだったんだ・・・」と驚かれたことってないでしょうか。

普段、気持ちを隠している人は、その状態の自分が「自分」と認識するし、他人にもそのように認識されるものですからね。そんなもの、といえばそんなもの、かもしれません。

もちろん、気づかないような態度を取ることもまた必要なこともあるでしょうから、それが問題だとも僕も考えていませんよ。社会性の必要な場所ではそう振る舞うことも求められますから。

でも、自分の気持ちを隠すことたが唯一の正解ってことでも、ないですよね。

少なからずこの状況を続けていくと、どうしてもモチベーション、意欲が湧きにくくなって、疲れを感じるだけでなく、楽しさ、ワクワク、喜びなどを感じにくくなることが増えていくんです。

だから、もしあなたが今を楽しめなかったり、今までのように意欲が持てないとしたら、今は少し自分を見つめて「休む」ときなのかもしれませんね、なんてお話をさせてもらうこともしばしばです。

 

僕たちの心は緊張と緩和を繰り返している

僕たちの心は「緊張」と「緩和」を繰り返している、といえます。

この緊張を例えるならば、両手で糸を持ってぴーんと張っている状態。緩和はその手に持った糸を緩める状態のようなものですね。

この緊張と緩和、どちらも必要なことです。どちらがいいとか悪いという話ではありませんよ。

ただ、多くの問題につながっている状態って「緊張状態が続いて、うまく緩和できなくなっていること」なのです。

糸を引っ張ることはできるけど、緩めることができなくなっちゃった、ということですね。

このとき、僕たちの心は、体や感情としてメッセージを出すんですよ。

そろそろヤバイよ、緩めないとヤバイよ、と。

例えば、毎日すごく眠くなったり、逆に眠れなかったり。

気持ちが冴えなかったり、やけにハイになりすぎたり。

やる気が出なかったり、悪いことばかり考えてしまったり。

こういったことも実は一つのサインだと考えられると僕は思っています。

人によっては強制的に寝込む、気力が続かなくて燃え尽きたような感覚がする、などの症状として出てくる場合もありますよ。

病気も一つのそのサインと考えられますし、実は恋愛などの関係性の悪化もそのサインのひとつなんです。

ただ、そのサインって案外無視されるんですよね、自分の思考によって。

「そんなことない(はず)」って。

だから、実際にはうまくいかない現実や自分のミスや失敗、体調だけでなく、現実に起きることによって「心が疲れているのかも」と気づくことが多いのかもしれません。

そこで自分の様子にある意味素直になって、自分を見つめ直すことがいい結果・プロセスにつながるものですよ。

 

うまくいかないときは休むとき

「うまくいかないって思うときは休むとき」

これは僕が先輩カウンセラーからよく言われた言葉です。

「私達の身に起きていることは全て(起きるべくして起きているという意味で)正しい」としたらという考え方があります。

この視点からみれば、「うまくいかない現実があるなら、それは自分になにか起きている、考えたほうがいい」ということなんですね。

だから、うまくいかないときほど、僕はこの言葉を思い出します。

あー今の自分は無理しているのかな、考え方が偏っているのかな、思い込みが強いのかな、などなど。

そう気づいて休むことで、もう一度自分を責めずに、取り戻すことができるんです。

うまくできないことを前にするとつい自分を責めてしまうこともあるかと思いますが、それこそ「休むとき」だと考えられれば、また物事の捉え方も変わってくるのではないでしょうか。

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